江戸時代に「宿場町」として栄えたかみのやま温泉。
その面影が強く残る「楢下宿(ならげじゅく)」とようやく改装OPENした「上山城」を、
陽光に誘われて闊歩する。
楢下宿
東北諸大名十三藩の参勤交代の宿駅。
今もその面影を残す街並みと古屋の物語。
上山に残る藩政時代の趣の一つ「楢下宿」は、青森・久保田・山形の諸大名13藩の参勤交代の一大宿駅でした。四町からなる街には、本陣・脇本陣・問屋・旅籠屋・茶屋などを備え、その賑わいは遠く江戸にも聞こえたとか。今は数軒を残すのみですが、貴重な遺産が街として現存する数少ない処です。
●かみのやま温泉より車で約20分
春の月の池
心ほぐれるほどにやわらかい春の陽差し。
湯と味、そして景も温まる小さな旅の宿。
山々が萌緑に染まり、自然の活力の芽ばえを感じる春のひと頃。かみのやま温泉発祥の地に在る、小さな湯宿「月の池」でも館のあちらこちらに、花の趣香がひろがります。澄み切った蔵王のお山からおりてくる優しい風を感じながら、しっとり肌をつくる美肌の湯、そこに浮かぶ花あかり。頬もほころぶご馳走に、地酒などいただきます。
上山城下町散策
美しくよみがえった「羽州の名城」。
城下町を見下ろす景観に時の物語を感じる。
城下町として栄えた上山のメイン通り「十日町」の商店街から見上げると、そこに堂々と存る「上山城」。上山城址に建つ模擬天守で、資料館・展望楼そして上山のシンボルです。城郭外周には趣のある遊歩道もあり、続く「月岡公園」の樹花越しに見る城の姿に、かつての名城の面影が慕ばれます。2018年に改修を終えてリニューアル。
●上山城 ●月岡神社 ●かかし茶屋・ふれあい足湯 ●三吉山から観る城下町 ●蕎麦処一休
●かみのやま温泉より車で約50分